社内IT部門のこれから
私はITベンチャー企業、日系SI企業、日系と外資系企業の両方の社内情報システム部門での経験を通して、社内IT部門の位置付けが大きく変わってきたと感じています。
約20年前の2000年頃は、インターネットビジネスの隆盛前夜でした。渋谷のビットバレーではサイバーエージェントやオン・ザ・エッジなどに勢いがあり、日系の富士通、東芝、NEC、日立なども比較的業績が好調でした。
当時、駆け出しエンジニアをしていた私は、わからないことがあると自力で解決しようとエラーの原因を調べようとします。しかし、当時の日本企業の提供するサービスやハードウェアは、独自仕様な上にメーカからの情報提供は十分ではなく、メーカや販売代理店だけが入手できるマニュアルなどにしか書かれていない、問合せをしたら実は裏仕様としてどこにも記載のない動作をするなどのサービスや製品が数多くありました。よって、顧客企業が内製でシステム開発を行うという事がかなり難しい時代でした。
しかし、時代が変わりクラウドサービスの利用が半ば常識となった最近は、サービスはインターネット経由でクラウドで提供されて、しかもグローバルなスケールで提供されるサービスが多くなっています。グローバルに提供されるということは、導入容易性が低くないとスケールしないので、そもそも導入に関して敷居が低くなっている上に、できる限り情報提供が行われるように考えられています。いちいちクラウドサービスを導入したいという顧客毎に訪問して、導入支援を一から行い、その後の運用も面倒を見るということはクラウドビジネスを行う提供者にとっても効率的なビジネスではないからです。
さらに、Youtube、Twitter、FacebookやSlackなど20年前には考えられないほど、情報共有のあり方が変わってきていて、とりあえずわからない事があると、Googleで検索するか、SNSなどで検索したり、コミュニティで聞いたりするという事が可能になっています。
さらによく言われている事ですが、キーワードで検索する時に日本語ではなくエラーメッセージや症状を英語を使って検索することでほとんどのケースで、自分が直面しているエラーと同じことを世界の誰かが既に経験していて、有志がエラー解決のヒントを提供してくれています。
こういった時代の変化に伴い、これからの情報システム部は、ますます内製化を進めて、様々なクラウドサービスを使いこなし、世界中のエンジニアと英語で繋がっていくという事になっていくと思いますし、そうなる必要があると思っています。
